広島市安佐南区の大規模マンションで、家族3人とペットの小型犬が暮らす伊藤家。3LDKのスペースのうち効率良く使われている洋間の2室を除き、物置き同然の和室、家具が優先している食堂とリビングなど、全体的に窮屈な空間となっていた。さらに、パンづくりや絵本の読み聞かせなど、多趣味な妻の道具や絵本類が増えていくにつれ、機能的な収納も考えられた「落ち着きのある空間」を求めて、リフォームを行うことになった。
設計を担当した高志俊明さん(アルキプラス建築事務所)は「住みながらリフォームしたい」という伊藤さんの要望に合わせ、家具をそのまま生かしたリビングだけの大改造を提案。
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マンションという限られた空間では、天井の高さや壁の大幅な変更はできない。そのため家具はすべて寸法を測ってレイアウトを変更することにし、そのうえで食堂・リビング・和室の動線をフローリングの床で約20畳のワンフロアに改装。収納はクローゼットにして、細かいモノはすべて納めた。
折上げ天井の4つのコーナーには照明を入れた。また和室の壁面は絵本を美しく収納できる棚にし、ここにも間接照明を取り付けることで、タテやヨコへの視覚的な広がりを持たせた。
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インテリア全体の色調も、家具の色に合わせてシックな雰囲気に。
「古くなったから全部変えてしまおうというのではなく、住んでいる人が無意識に記憶の中に残っている情景やモノを残すことで、帰ってきたという安心感を持ってもらいたい。そんなリフォームを心がけたいですね」と高志さん。住み心地に大満足!という伊藤さんは、この後キッチンの改装のプランも温めている。 |