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| 家の内部にレイアウトした板張りのデッキは坪庭をイメージ
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| モダンな新しさの中に、日本の伝統的な家屋の魅力を再現した2世帯住宅。深い軒の下に開放性の高い窓を配置、縁側も付けた |
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最近では一般の雑誌が建築の特集を組むことが多くなるなど、住まいづくりへの関心も高くなっていますが、私は設計家としてできるだけ簡素な家をつくることにこだわっています。西洋の住宅は「寝室」「応接間」のように、機能そのものが部屋の名称になっています。逆に、日本の伝統的な家屋では部屋の用途が限定されてなく、畳の上で寝ころんだり、食事したり、接客したり、ひとつの空間でいろんな生活を展開できます。
こうした日本家屋の本質的な部分を取り入れた住まいができないか。そう考えて3年前に牛田に完成させた2世帯住宅では、西洋風のモダンなデザインを心がけながら、深い軒を生かして縁側を設けたり、内部に坪庭をイメージした板張りのデッキを配置。間取りもできるだけ仕切りを少なくし、簡素でおおらかな空間づくりを心がけました。家のあり方は暮らしのあり方につながります。余分な物を買わなければ収納スペースもいらないし、料理の上手な主婦ならコンパクトなキッチンで充分なはずです。簡素な家とは、生活者が知恵を使って豊かに暮らせる家でもあると考えています。その意味では、お金があまりないという施主さんも歓迎です。お互い知恵を出し合えば、家そのものを高価にしなくても素晴らしい住まいがきっとできます。家は建築単価の大小ではありません。設計にどれだけエネルギーを使うかが決め手だと信じています。
(談)
●問い合わせ 沖本初建築設計事務所 TEL.082-243-1700 |