住クリエーター5

宮森洋一郎建築設計室 一級建築士
宮森 洋一郎さん
流行を追わず、素直に大胆に表現

みやもり・よういちろう
1950年呉市生まれ。72年京都大学建築学科卒業。74年同大学院修士課程修了。美建設計事務所勤務などを経て81年に独立。95年に新建築住宅特集新人賞(吉岡賞)、97年と2000年にひろしま街づくりデザイン賞など受賞。

宮森 洋一郎さん                                              功


大きなボックスから、いくつもの小さなボックスが飛び出たスタイル。自然とのふれあいを象徴。(佐伯郡佐伯町)
納屋をイメージした住まい。2階の窓からは、瀬戸内海と厳島神社の鳥居が眺められる。(佐伯郡大野町)
個性的な住宅を多く設計されていますね
 家は一生に一度の買い物だけに、お客さんの思いに耳を傾け、その延長として、どんな住空間をつくっていけるかを大切に考えます。例えば将来の家族の成長に合わせて部屋数を増減できる家や、ローコスト材料を使いながらも吹き抜けや暖炉、バーベキューテラスなど設備を充実させた家にするなど、最大限に工夫しています。

設計には、特にどんな点に留意されますか
 設計にも時代によって流行がありますが、それを追うのではなく、自分の思いを素直にとらえ、それを大胆に表現すること。具体的には建てる場所や住まいとして必要な機能、空間構成を考えながら、できるだけシンプルな構造で、建てやすく、素朴な住空間に仕上げたいと考えています。流行を追うと、次の時代になると必ず裏切られるもの。時代や世の中が変わっても、古びない新鮮な家を創りたいと考えています。

ここ最近の仕事の事例を紹介してください
 大野町に99年に建てた住宅では、細長い敷地を強調。「力強い生活」の象徴として「納屋」をイメージした住まいをつくりました。また昨年には佐伯町にあるご家族のセカンドハウスを設計。自然とのふれあいや家族の集いをテーマに、ひとつの大きなボックスの中に、いろいろなボックスがつきささっている感じの住空間を生みだしました。いずれの住まいも、お客さんにはとても喜んでいただいています。

設計には、特にどんな点に留意されますか
 住宅や建築についての情報が氾濫し、最近のお客さんは知識が豊富で詳しい。こうした中で、建築家としての存在感をアピールし、コミュニケーションをはかっていくことも大切だと考え、8人前後の仲間と年に1〜2回程度、展示会を開催するようにしています。社会との接点も強くしていきたいんです。




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